「哉」の意味
感動や疑問を表す語
小説での「哉」の使い方
...ではかう云ふ小説は紅毛人(こうまうじん)以外には書かなかつたか? 僕は僕等日本人の為に志賀直哉氏の諸短篇を...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...「越哉(ゑつさい)」及び「鳳鳴岐山(ほうめいきざん)」と刻せる浜村蔵六(はまむらざうろく)の石印(せきいん)のみは聊(いささ)か他に示すに足る古玩たるに近からん乎(か)...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...悲しい哉、我が日本に於ても東亜の大同につき力の信者、即ち覇道主義が目下圧倒的である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...文学者なる哉、文学者なる哉...
三文字屋金平 「為文学者経」
...早き瀬の夕日に光る若葉哉(明治四十三年)...
大町桂月 「中野あるき」
...最(もつとも)恨(うら)むは年々(ねん/\)金線(きんせん)を圧(つくらふ)て他人(たにん)の為(ため)に嫁(よめいり)の衣装(いしやう)を作(つく)るといひしは宜(むべ)なる哉々々(かな/\/\)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そのような権利を留保している夫こそ幸いなる哉(かな)...
太宰治 「人間失格」
...秋に自己を凝視してしみじみとした歓喜を味い得る者こそは、幸なる哉である...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...その辺に血にても流れをり候哉と見廻し候へども...
永井荷風 「榎物語」
...果せる哉(かな)...
中里介山 「大菩薩峠」
...その歌は――ダコタの林の中に小屋を作りパンを作り泉を飲み大地と岩と五月の花をながめ星と雨と雲とに驚けばものまね烏が啼(な)く山鷹が飛ぶわたしは新世界のために歌う脚には聖なる土頭の上には太陽地球は廻転する偉大なる哉(かな)...
中里介山 「大菩薩峠」
...月見れば千々に心の砕くる微温さは憎むべき哉...
中野秀人 「第四階級の文学」
...百姓(ひゃくしょう)の生きて働く暑さ哉(かな)「生きて働く」という言葉が...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...是(こ)れは/\穏かなことを云うもの哉(かな)と云わぬばかりの趣で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...陣々相比(な)らび簇々相薄まりその熾(さか)んなること洵(まこと)に空前の盛観であってよくもかく殖えたもの哉(かな)と目を瞠らしめた...
牧野富太郎 「植物記」
...蕪村の句も月並宗匠の句も大同小異位に思はるるには無之候哉(や)...
正岡子規 「人々に答ふ」
...惜しい哉(かな)近代の設備を加え...
柳宗悦 「全羅紀行」
...中央の知識人でさえ「――いかゞ成行(なりゆく)べき哉(や)らん」と観(み)たほどの脅(おび)えを抱いたのであるから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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