...そして夕暗(ゆふやみ)がやがてそれを包むのである...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...深々と身を包む長椅子のクッション...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そおっとナイフをハンケチに包むようにしてポケットへ仕舞い込み...
大阪圭吉 「白妖」
...古の智は包むが故に功を遂げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その生活を包むものに花鳥風月がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...また脚肉を入れて紙で包む作業は...
高見順 「いやな感じ」
...根元を金の環包む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...俵の中へ包むんだね...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女を包む一色(ひといろ)の目立たないコートと...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蒲団(ふとん)を包む萌黄(もえぎ)の大風呂敷を冠ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脛から踵を包むように庭石の上に腰をかけました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...これをば友朋輩にも洩(も)らさじと包むに根生(こんぜう)のしつかりした...
樋口一葉 「にごりえ」
...そして自分の今の身の上を哀つぽく悲しい空氣で包む事によつて...
水野仙子 「道」
...」ジョバンニはまだ熱い乳の瓶を両方のてのひらで包むようにもって牧場の柵を出ました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ジャガ芋で包むリソーにしてもよし...
村井弦斎 「食道楽」
...包むような微笑で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...村の家々を包む時は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...あらゆる物を取り包むやうな樣子を見せてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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