...いみじくも亦哀れな事でござつた...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...「いみじくも考案なさいましたね...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...われいみじくも生きん...
竹内浩三 「鈍走記」
...ひ水めして水飯(すいはん)やうのものなど若き上達部(かんだちめ)殿上人(てんじょうびと)どもにたまはさせておほみきまゐるついでにもあはれいにしへの紫式部こそはいみじくありけれ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「あはれいにしへの紫式部こそはいみじくありけれ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いろ/\悪いことをした大臣ではあったけれども「大和魂(やまとだましひ)などはいみじくおはしましたるものを」と云っている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...時平は自分の計畫がいみじくも此処まで運んだことに云いようのない満足をおぼえた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...緑りしづけき峰の上いみじくゑめるさま見れば「神のうひご(一)ぞ忍ばるゝ「魔界の旅(二)の終るときふたりの道にあらはれて照らすは清き朝の波...
土井晩翠 「天地有情」
...「日本民族精神の本領は三種の神器にいみじくも表徴せられたように...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...みよ風景はいみじくながれきたり青空にくつきりと浮びあがりてひとびとのかげをしんにあきらかに映像す...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...いみじくも自己を画き出したものといわねばなるまい...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...さうした時のドニェープルは世にもいみじく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...豪華なウクライナの果しなき沙漠のやうな空にいみじくも浮かんでゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...いまだ酔わざる以前の紙屑屋が述懐には市井落魄の生活苦滲みていみじく...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...いみじくも偲ばせるものであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...その貴重な油樽が、見世奥に積んであったのへ、長崎屋、いみじくも、火を点(さ)したものと見えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一門の門弟(もんてい)四、五十人をひき具(ぐ)して、おなじく、御岳山上(みたけさんじょう)の一端(たん)に、短銃(たんじゅう)打(ぶ)ッちがえの定紋(じょうもん)をつけた幕(まく)をはりめぐらし、そのうちにひかえて、すでに火術試合(かじゅつじあい)の申し出(い)でをしている一組(ひとくみ)だったが、大鷲出現のこのさわぎに、いみじくも、そこだけは申し合わせたように、ヒッソリしていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いみじくも思い付いたものだと自分で感心する...
吉川英治 「宮本武蔵」
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