...鷹雄は俯(うつむ)いて菓子折を解きながら...
犬養健 「愚かな父」
...父は暫(しば)し語(ことば)なく俯(うつむ)ける我子の顏を凝視(みつ)め居しが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...お客様に失礼やないの」悦子は赧(あか)い顔をして上眼を使いながら俯向(うつむ)いたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...早起、仰いで雲を観、俯して草を観る...
種田山頭火 「其中日記」
...洋紅色のコートを着た若い令嬢が俯向いたまま白いショールで口を蔽(おお)うて...
寺田寅彦 「病院風景」
...忙がしかろう」「いいえ」「俯向いてばかり居らず...
直木三十五 「南国太平記」
...俯向いて「拙者の手にかかって――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...無礼討ちになった、という噂もあるし――何れにせよ、牧の小倅の手にかかったことは、真実じゃ」深雪は、俯向いていたが、泣いていなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、俯向いて、斉彬の、歩いて行く足音を聞いていたが(何かあったにちがいない)と、思っても、朋輩に、それをいうのも、朋輩から聞くのも、厭なような気がした...
直木三十五 「南国太平記」
...その部屋の近習共は、俯向いたまま、泣いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「哲丸は――」と、斉彬が、呟くと共に、久光は、脣を噛んで、俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...――俯向(うつむ)くと上品な鼻筋がスーッと通って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おなかは俯むいていて顔が見えぬ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...昔、その傍らにいつも坐つて、一人の婦人が、俯向いたまま、身じろぎもせず、物靜かな様子で、縫ひ物をしつづけてゐた窓...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...下の体を飛び越えるなり向うへ俯ッ伏し...
吉川英治 「江戸三国志」
...天下の俯瞰図(ふかんず)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...俯向(うつむ)いて...
吉川英治 「親鸞」
...俯ッ伏(ぷ)していた郁次郎は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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