...間も無く、「万歳」声裡(せいり)に、又一本を挙げたる者ありしが、少しも喜べる色なく、「何だ緋鯉か...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...此(これ)は鯉(こい)...
泉鏡花 「印度更紗」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...去年初雪より以来(このかた)二百日あまり黒闇(まつくら)の水のなかにありし金魚(きんぎよ)緋鯉(ひこひ)なんどうれしげに浮泳(うかみおよぐ)も言(ものいはゞ)やれ/\うれしやといふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...王祥の寒鯉(かんごい)の話だの...
太宰治 「惜別」
...二十センチばかりの鯉を捕ったこともある...
外村繁 「澪標」
...池の竜金は美事な変り鯉に代ってしまっていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...懐中している脇差の鯉口をゆるめて...
直木三十五 「南国太平記」
...これは全部天然の鯉であって...
中谷宇吉郎 「金鱗湖」
...道庵の駕籠を跟ければもつと簡單に曲者の策(さく)が解る筈ですが、駕籠に付添つて來た一人の武士は、下手(へた)に駕籠を跟ける者があれば、一刀の下に道庵を刺す積りらしく、鯉口を切つて、まだ薄明りの街を行つたので、平次と雖ども、今日ばかりは何うすることも出來なかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれがその時の金無垢の鯉ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お鯉は何処にかくれていたか...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...肥つた鯉が群つてゐた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...鯉や雑魚(ざこ)や貝類などを売っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...夏は鯉鰻を欠かさず喰(た)べ...
山本周五郎 「百足ちがい」
...ここへ鯉を釣りにいらっしゃいますの」と宇乃が訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その下の小さな黒鯉も...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...そして左の片手を太刀の鯉口(こいぐち)に忍ばせておく身構えも忘れなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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