...体格は頗る堂々としてゐる...
芥川龍之介 「結婚難並びに恋愛難」
...わたしなんぞは死ぬる事は頗る平気です...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...更にこの畸才(きさい)を産んだ時代に遡って椿岳の一家及び環境を考うるのは明治の文化史上頗る興味がある...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...此の如く人文程度の低い日本では西欧知識の断片零楮も猶お頗る愛惜しなければならない...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...帝国大学の図書室で第一の稀覯書として珍重するは所謂“Jesuit press”と称する是等のバテレンが本国へ送った通信であって、蒐集の量も又決して少く無いから、或は此書翰集も大学に収蔵されてるかも知れないが、大学を外にしては日本では他の図書館或は蒐集家の文庫に此稀覯書を発見し得る乎怎う乎、頗る掛念である...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...元気は全(まる)で失(な)くなって頗る銷沈(しょうちん)していた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その傾向頗る、歴史哲学の一派と似たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...どうも長くなりそうでそうして頗る複雑な奴が書いて見たい...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...頗る山菜にめぐまれてゐるところのやうである...
太宰治 「津軽」
...書物に対する所有欲は頗る旺盛で...
辰野隆 「愛書癖」
...大木にして其の樹肌白く鳶色の斑ありて頗る見事なる樹也...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...今日の懷疑説の態度も又頗る之に類して居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...皇帝は侯の奏陳を聞て頗る驚惑し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...頗る伯と意気投合したりし如しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...頗る野暮にして融通の利かぬ堅気者に似たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...頗る詩序の體裁に近くなつてゐる...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...辻次官は頗る留められたし...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...此一首は頗る大家の気象に乏しく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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