...勿論家庭單位で婦人のみで行う場合より遙かに僅少の勞働力をもつて遙かに高い能率を發揮できよう...
石原莞爾 「新日本の進路」
...それを開いて遙か下の街路を見下した...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...遙か後から呼びかけて来る者があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...馬術すぐれし彼は今遙か眞先に立ち上る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...四つに偃うて覗いて見るとさら/\と僅に碎くる白波が遙かの下の方である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...遙か先の立場からがたくり馬車の喇叭が頻りと聞えて來る...
長塚節 「商機」
...そんなものはすべてピレネーの連山と共に遙かの後(うしろ)の方へ後(あと)じさりして...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...遙かに大膽らしく見えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遙か遙かの頭の上で...
長谷川時雨 「こんな二人」
...何か遙かに優しいものに誘はれて...
原民喜 「飢ゑ」
...遙かなる旅でもして来たやうだった...
原民喜 「曇天」
...南太平洋に太古今よりも遙かに島數多かりしが...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...遙かに小さい森や丘が手際よく取りそろえられて居るの等を眺めながらお久美さんの足音を待って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...世界の多くの国々をみれば、人口の過半を占める婦人たちは、遙か昔に、自分たちの生活する社会の運営に参加している...
宮本百合子 「現実に立って」
...遙か下の方で「オーイ」と答へるが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...『くそうッ!歩(あゆ)べッ!』牛車が十輛ばかり、荷駄(にだ)が三十頭ほど、軍のいちばん後から続いて行ったが、牛と馬も、暴れたり反(そ)れたりするので、遙かに、遅れていた...
吉川英治 「篝火の女」
...座席から伸上って遙か下界を見下すと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...この平かな國にあつて大きな河や沼やを距てた丘と丘とに對ひ合つて斯うした神社の祀られてあると云ふ事が何となく私に遙かな寂しい思ひをそゝる...
若山牧水 「水郷めぐり」
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