...春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた...
石川啄木 「足跡」
...然れども、其神話を詳に研究するときは、驟雨もしくは暴風が、その原始の天然的基礎なりしこと、尚之を認むるを得可く、其従属に多くの風雨神ありて、因羅に従って、戦に臨むや、中空に風を起し、雨を生ずるを常とす...
高木敏雄 「比較神話学」
...人類学者の風習説は...
高木敏雄 「比較神話学」
...風土が素より主観なのではあり得ないのは当然だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ゲルマン風の感じ方を排して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風切る音を立てて打込んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...いちばん高いところにあるという岳の湯の天然風呂へ参りましょうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽快な都会風の家屋が好い...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...父親は不図感染した風邪(ふうじゃ)から余病を引出し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...福田氏所蔵の「福山風雅集稿本」の詩人姓名の部に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すなわち静かに止まって眺めているによい風景である...
柳田国男 「雪国の春」
...又々古ぼけた浅黄木綿の風呂敷包が出現した...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...その流風は観世の円満味を多角的に分解し...
夢野久作 「能とは何か」
...ところがその中(うち)に西寄りの北風が吹き初めて...
夢野久作 「爆弾太平記」
...微風にまたたいている...
吉川英治 「大谷刑部」
...「風のたよりに、遠いうわさに、そちの消息を聞く折々、いつ会う日があろうか、どんな健気(けなげ)に成人しているやらと――」「同じように、私も、年十六の頃、鞍馬をのがれ、奥州(みちのく)へ落ちて行く途中……ついそこの足柄山を越えながら……すぐ眼のさきに見える伊豆の海を、配所のあたりを、どんなに、恋しく思いながら、振り向き振り向きして通った事か知れませんでした」義経の声も、甘い嗚咽(おえつ)と、うれし涙と、遠い追憶(ついおく)に、途切れ途切れであった...
吉川英治 「源頼朝」
...夏草の風がぱッと赤い細かい霧を持って来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしそれは松風の音とは大分違う...
和辻哲郎 「松風の音」
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