...彼女が私に返報を求めた...
...友人に好意を抱いていたが、その返報が得られなかった...
...電話をかけて感謝の意を述べると、彼女から返報の言葉が帰ってきた...
...取引先からの仕事依頼に返報するため、素早く対応した...
...彼は親切にしてくれたので、私も返報をしようと思っている...
...それを根にもつてこんな機会に強く返報なさるなどの下司らしい魂胆はみぢんも無く...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかし、狸が婆汁などといふ惡どい欺術を行つたのならば、その返報として、それくらゐの執拗のいたぶりを受けるのは致し方の無いところでもあらうと合點のいかない事もないのであるが、童心に與へる影響ならびに發賣禁止のおそれを顧慮して、狸が單に婆さんに怪我をさせて逃げた罰として兎からあのやうなかずかずの恥辱と苦痛と、やがてぶていさい極まる溺死とを與へられるのは、いささか不當のやうにも思はれる...
太宰治 「お伽草紙」
...過去の一切に對して俺に返報しようって魂膽なんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その返報をしようともしなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ところがこっちから返報をする時分に尋常(じんじょう)の手段で行くと...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...もともと返報にした事だから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...と送別会の時に撲(なぐ)った返報と心得たのか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...こういう手腕で彼に返報する事を巨細(こさい)に心得ていた彼は...
夏目漱石 「道草」
...その返報を受けないではすまない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...返報に彼らを殺そうとしたのだといった...
南方熊楠 「十二支考」
...稀には「義経は母を」何とかの唄通りで特種の返報をした...
南方熊楠 「十二支考」
...婆あさんが返報に爺いさんにキスを二度して遣つた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...いつかきっとこの返報をしてやる...
山本周五郎 「桑の木物語」
...返報のように和田へいって...
山本周五郎 「はたし状」
...「覚えていろ! この返報はきっと思い知らしてやる」と捨科白(すてぜりふ)を云って...
吉川英治 「剣難女難」
...その返報には、こうしてやる、こうしてやる!」天性(てんせい)、石なげの妙(みょう)をえた蛾次郎が、邪魔物(じゃまもの)のない頭の上からねらいうちするのだからたまらない、さすがの燕作も手むかいのしようがなく、あわてまわって、竹童のからだを横わきに引っかかえるや否(いな)、小山の降(お)り口(ぐち)へむかって、一足(そく)とびに逃げだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...折があったら返報してやるとは常に手下の者に洩らしていたことである...
吉川英治 「親鸞」
...聞けば、善信夫婦は、あの後、草庵の法弟にみな暇を出し、自分たちの什器(じゅうき)から輦(くるま)まで焼いて、吾々の成敗の手を心静かに待っておるらしい様子とか――そういう覚悟の者へ、物々しい返報は、かえって、こちらが大人げなく、世上のわらい草となり、念仏打倒の輿論(よろん)を邪(さまた)げることとなろう...
吉川英治 「親鸞」
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