...猥褻な、残酷な、食意地の張った、小説にあるような支那である...
芥川龍之介 「上海游記」
...トルストイは女の話をする時には少しも猥褻(わいせつ)を嫌はなかつた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...近代の小説中に現はれる Love scene よりも婬褻(いんせつ)の感を与へない...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...歌は猥褻な露骨なもので...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...なにか猥褻(わいせつ)なことを内田さんに言い...
田中英光 「オリンポスの果実」
...今日はページ面に何か猥褻(わいせつ)な写真らしいものが何枚も貼ってあるのに気がついた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...田舎は存外猥褻(わいせつ)で淫靡(いんび)で不潔であるということもわかってきた...
田山花袋 「田舎教師」
...これまで猥褻(わいせつ)な女の色香にのみなじんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...つまり女の体そのものが既に猥褻物である...
外村繁 「澪標」
...その頃の芝居は随分舞台で猥褻な情態をして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...猥褻な性的遊戯をして日を暮す以外に...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...源語其他の古文學を讀みて猥褻だと感ずる者は...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...扨(さて)女大学の離縁法は右に記したる七去にして、民法親族編第八百十二条に、夫婦の一方は左の場合に限り離婚の訴を提起することを得(う)と記して、一 配偶者カ重婚ヲ為シタルトキ二 妻カ姦通ヲ為シタルトキ三 夫カ姦淫罪ニ因リテ刑ニ処セラレタルトキ四 配偶者カ偽造、賄賂、猥褻、窃盗、強盗、詐欺取財、受寄物費消、贓物(ぞうぶつ)ニ関スル罪若クハ刑法第百七十五条第二百六十条ニ掲ケタル罪ニ因リテ軽罪以上ノ刑ニ処セラレ又ハ其他ノ罪ニ因リテ重禁錮三年以上ノ刑ニ処セラレタルトキ五 配偶者ヨリ同居ニ堪ヘサル虐待又ハ重大ナル侮辱ヲ受ケタルトキ六 配偶者ヨリ悪意ヲ以テ遺棄セラレタルトキ七 配偶者ノ直系尊属ヨリ虐待又ハ重大ナル侮辱ヲ受ケタルトキ八 配偶者カ自己ノ直系尊属ニ対シテ虐待ヲ為シ又ハ重大ナル侮辱ヲ加ヘタルトキ九 配偶者ノ生死カ三年以上分明ナラサルトキ十 壻養子縁組ノ場合ニ於テ離縁アリタルトキ又ハ養子カ家女ト婚姻ヲ為シタル場合ニ於テ離縁若クハ縁組ノ取消アリタルトキとあり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...文字の稍(やゝ)褻(せつ)に亘つたものが夾雑してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...褻衣(けぎ)という語も対馬(つしま)・五島(ごとう)・天草(あまくさ)など...
柳田国男 「木綿以前の事」
...常の日には今でも褻の飯を食っているのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...褻の食事の日は一年に三百日以上...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが久しからずして公然と是を褻(け)に混じてしまったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
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