...更(さ)らに自(みず)から筆を執(とり)てその遺漏(いろう)を補い...
石河幹明 「福翁自伝」
...菜大根豆芋等(とう)を手作(てさく)して喰料(しょくりょう)を補い...
関寛 「関牧塲創業記事」
...今度は反対にその利益を吐き出して欠損を補い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なんとか補いをつけようと心ひそかに健康法を案じている様子である...
太宰治 「春の盗賊」
...初めから有機的に連関して相互に補い合う筈の...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...両民衆がいかほどたがいに補い合ってるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...所々に欠けたものを補い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...灸所を押えて少しばかりその補いとして附加さるべきものである...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...昨夕(ゆうべ)の睡眠不足を補いに入った...
夏目漱石 「行人」
...「使者の勤めの補いがつくわけですね」「使者の勤めのですって?」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そこに毎夏を暮らしていた二人の老嬢(ろうじょう)のいかにも心もとなげな存在を自分の空想で補いながら書いて行く――それなら何んだか自分にもちょっと書けそうな気がした...
堀辰雄 「美しい村」
...きっとはじまる勝負事で必ず大勝しては寄席での収入を補い...
正岡容 「わが寄席青春録」
...一つ体中諸機関の消耗(しょうもう)を補いて肉ともなり...
村井弦斎 「食道楽」
...多少改訳を施し遺漏を補い...
村岡博 「茶の本」
...「どうしてもお眼どおりはかなわぬかな」「お顔色ではよほど堅くお心をきめられたように思われます、以前とは違って、この頃はなかなかわれらの言上もお肯(き)きあそばされぬようになりましたで」「滝どのにも似合わぬことを」寅寿は不敵に笑った、「まだまだこれから仕事をすべきときに、さような心弱いことでは自ら墓穴を掘るようなものじゃ、讃州さま(頼胤)は御利発ではあらせられるが、それだけに勇断の気に欠けておいでなさる、そこを補い、お援(たす)け申すのが滝どのの役目、この辺でもうひと腰すえぬといけませんぞ」「こちらはひと腰もふた腰も据えるつもりだが、ひとり相撲はとれませぬでな、お上のようすがめっきり変り申して、われらも結さまのあとを追う日が近いのではないかと思われまするよ」内膳はそう云って笑った...
山本周五郎 「新潮記」
...久慈の値より負けられたとあっては自然に食事の費用で補いたくなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...頭部は後代の拙い補いだから論外として...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...何とか補いをつけ得るというようなものではなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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