...確(たしか)に比類稀(まれ)なる御上(おかみ)の御待遇として...
芥川龍之介 「入社の辞」
...それにしてもかような大きな速度はやはり稀有の例外であるかも知れない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...国民の理想に循(したが)ひしものにして天理に反(そむ)きしものは甚だ稀なり...
内村鑑三 「ネルソン伝に序す」
...(下島は元軍醫)その「芥川氏は稀れに見る品行方正の藝術家であつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...千年の間に二十回とか三十回といえばやはり稀有(けう)という形容詞を使っても不穏当とは云えないし...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...或は更に稀薄(きはく)にしたのを...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そのイデオロギー性が稀薄であらざるを得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...私の古稀に達したということを聞いて高浜近傍の梅信寺という寺の座敷を借りて祝宴を開いて下さった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...稀に実験室へ顔を出しても非常に急いでいて...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...書斎の硝子戸(ガラスど)から冬に入(い)って稀(まれ)に見るような懐かしい和(やわ)らかな日光が机掛(つくえか)けの上に射(さ)していた...
夏目漱石 「こころ」
...天下稀覯(きこう)の大名物です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日(こんにち)これを開(あ)けて見(み)ても骨(ほね)の遺(のこ)つてゐるのはごく稀(まれ)であつて...
濱田青陵 「博物館」
...この作家が次々に描き出すであらう稀有な詩境の「パノラマ」を熱心に待ちつゝある者だ...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...これほど君がらくにゐられる事は稀れなのだ...
室生犀星 「末野女」
...(b)善人はきわめて稀なり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さりとてその頃はタクシーは稀で...
柳宗悦 「京都の朝市」
...知識ある者で純な信仰をもち得る者が稀の稀なのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...夢遊病の発作に見せかけた稀(まれ)に見る智能犯罪である...
夢野久作 「一足お先に」
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