...いくら稀薄であるとしてもガス状のものの中を通っていると考えることは不可能であると思われた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...學校になど稀にしか出たことのない私ではあるが...
石川三四郎 「浪」
...それを取り去ってはやはり作者の影が稀薄になるかと思う...
寺田寅彦 「宇都野さんの歌」
...技術家のこの階級対立は或る程度まで稀薄にされざるを得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...これを稀代(きだい)な盗賊と見るものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)は稀(まれ)に冬懇(ふゆばり)というて麥(むぎ)の畦間(うねま)を耕(たがや)すことや林(はやし)の間(あひだ)に落葉(おちば)や薪(たきゞ)を求(もと)めることがあるに過(す)ぎぬ...
長塚節 「土」
...要するに芸術的欲求の起原たる直観の稀薄を措いて...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...稀代(きたい)の兇賊と知る者は滅多にありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...歴史の研究に必要な記録も文書も共に殘存する所のもの至て稀で...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...こんな子供が生れるのは、非常に稀で、全国を探しても、男女合せて千百人ぐらいしかいません...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...一妻多夫の例は稀なるゆえ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...世間にはなはだ稀なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...人々が霊魂も死滅するというきわめて稀な野蛮な信念の下に生きている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稀(まれ)にイタドリの浸潤を受けた以外...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...類の稀(まれ)な美貌と才気で...
山本周五郎 「半之助祝言」
...――史上稀(まれ)なる大軍をかかえながら...
吉川英治 「三国志」
...稀有(けう)の大鷲が少年をくわえて舞(ま)いあがったと聞き...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「稀(たま)にはさ」と...
吉川英治 「野槌の百」
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