...けれどもあなたは大抵の場合あんまり正直すぎて背負なげを喰はされてばかりゐらつしやるやうに私には見えますのよ...
伊藤野枝 「九州より」
...もう一度聞き直す...
海野十三 「少年探偵長」
...何だか大きな白いものが動いているので鮫の死骸かと見直すと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「上流の家庭にゐる鸚鵡の発音が悪いのを直すために...
薄田泣菫 「茶話」
...たとえばスイッチを直すために半日も休業しなければならないという醜態を演じたものだが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...或は又もち直すのではあるまいかと誰もが思つた程呼吸も落附き...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼女を見直すようになったら...
豊島与志雄 「白い朝」
...足許でヌルヌルする粘土、どうしても抜けない根、恐ろしい暑さ、突然の微風、近くの森から聞える鳥の声、誰かがふざけて私の名を呼ぶ声、笑声、口笛の合図…………大体、昼の生活を夢の中で、もう一ぺん、し直すのである...
中島敦 「光と風と夢」
...歸つてゆつくり飮み直すがいゝ」薄暗い廊下の端つこ――自分の部屋の入口に立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを直す為めに医者の所へ通はなくてはならぬので...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...削り直す小刀はすつかり錆びてしまつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...眼ばたきをして見直すと...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...〈諸姫妾の窓閣皆馬厩に直す...
南方熊楠 「十二支考」
...直してもらってからよくそこで下駄を直すお爺さんがついそちらの門前にいます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...詳しくどこがこのやうに私といふ人間を次第にこしらへ直すかをしらべた...
室生犀星 「帆の世界」
...どうにかして身持を直す法はないか...
山本周五郎 「落ち梅記」
...それを自分の物として握り直すと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこで彼は、「惚れたと仰っしゃるのは、いかなる意味でございましょうか」愈(いよいよ)、真面目に、こう問い直すと、外記はもう次にいうことばを待っていたように、「――実は、一乗寺下り松のお働きを伝え聞いて、失礼ながら、今日まで、見ぬ恋にあこがれておったのじゃ」「ではその頃、京都に御逗留(ごとうりゅう)でございましたか」「一月より上洛して、三条の伊達(だて)屋敷におりましたのじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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