...斯(か)くして彼等の齎(もたら)し来る所謂新学説とは何ぞ、曰く無意義、然らずんば無用、たゞこれのみ...
石川啄木 「閑天地」
...そんな區別に由つて無意義の健全を貪(むさぼ)るものには...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この世に全く新しき何物も存在せぬという古人の言葉は科学に対しても必ずしも無意義ではない...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...しかし厳密な意味の完全が不可能事である事を痛切にリアライズし得た不幸なる学者は相対的完全以上の完全を期図する事の不可能で無意義な事を知っていると同時に...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...理性を完全に保ちながら無意義を欲するのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...而も之れを托するに無意義なる禅家の装姿を以てするが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の点よりいへば伯は無意義の辞職を申出でて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...死の無意義さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風俗的にも無意義であり...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...人類が無くなったあとの・無意義な・真黒な・無限の時の流を想像して...
中島敦 「狼疾記」
...屡(しばしば)繰り返した無意義な疑義を...
夏目漱石 「それから」
...詩を魂の慰安として無意義に人生を空費した私にとつて...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...無意義な文字が示したと云ふ有意義の効果...
平出修 「逆徒」
...私は二十世紀の文明は皆(みん)な無意義になるんじゃないかと思う...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...自殺の無意義さを真底から知つてゐる者はゐないか...
北條民雄 「井の中の正月の感想」
...奥さんの死は無意義ではなかったと言う事だから――私 いや...
三好十郎 「冒した者」
...何だかタヨリナイような――可笑(おか)しいような――自烈度(じれった)いような――のんびりしたような――面白いような――馬鹿馬鹿しいような――有意義なような――無意義なような――...
夢野久作 「鼻の表現」
...それらを無意義であり愚かであると断ずるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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