...何でも無遠慮に、――いや、彼も亦我我のように多少の打算はしていたであろう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...彼は若き友がその抱ける知識と思想とに照らして無遠慮に彼を批難するに会して...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...業物ということがわかるかね」「銘は誰です」と無遠慮に手をだす相手へ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...梟が驚いたような目をして」山田が無遠慮に諧謔を期待する顔付でたずねた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...みんなお読みになったの?」と僕が無遠慮に尋ねたら...
太宰治 「正義と微笑」
...ある者は無遠慮に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ああ、児島先生がおいでになりました」主人が座を立って迎えようとする時、早や、声の主は襖を押開いて、無遠慮に、ここへ通りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫から国家」といふ旗幟(〔きし〕)を無遠慮に押し立てた...
夏目漱石 「点頭録」
...こんな露骨を無遠慮にいう私はきっと社長に叱られます...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...股野は毫(ごう)も辟易(へきえき)した気色(けしき)なく無遠慮にそこいら中こつこつ叩いて歩いたが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...無遠慮に突(つ)つかれることが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...寐よとすれば棒つき廻る花の山 其角江戸子(えどっこ)は無遠慮に出しゃばってけんつくをくいます...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...多年病魔と戦つてこの大業を成したるの勇気は凛乎(りんこ)として眉宇(びう)の間に現はれ居れどもその枯燥(こそう)の態は余をして無遠慮にいはしむれば全く活(い)きたる羅漢(らかん)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...よくも無遠慮にかくのごとくたくさんの地名を附けたものと怪しむ人もあろうが...
柳田國男 「地名の研究」
...こんなにまで無遠慮に評価し切った者がほかにあるだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...彼方此方(かなたこなた)を無遠慮に眺めまわし...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵部は、無遠慮に、訊いてみた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが無遠慮に発揮されないで...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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