...理が非でも何とか鬱憤を漏らさなければ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...よく気をつけて見ると砂糖水のやうな小さな滴りが時々漏れ出してゐるのが見えます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...秘密を漏らしたら消してしまうというのは...
江戸川乱歩 「影男」
...漏らない處にお遷り遊ばされました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...七雨漏(あまも)りにも眠(ねむり)を妨(さまた)げず...
關寛 「命の鍛錬」
...着物を脱ぐ時に「赤シャツ」という言葉が漱石氏の口から漏れて両君は笑った...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...直ぐ管と管の縫目からチロチロ水の漏れているのが見つかった...
田中英光 「箱根の山」
...この場合には土器を漏れる水の代りにフィルムを巻いた回転円筒が使われ...
寺田寅彦 「変った話」
...彼女を引立てるような意志をさえ漏した...
徳田秋声 「あらくれ」
...雲を漏(も)れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...多聞に漏れず企業化・企業合理化・の影響の下に立つことを...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...隙(ひま)漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒(げじげじ)の匐(は)う畳の上から壁虎(やもり)のへばり付いた壁の上に蠢(うごめ)いている...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...「どうして死ぬ気になったか」一言も漏しません...
野村胡堂 「悪人の娘」
...問題は金庫の合言葉がどうして漏れたかということに...
野村胡堂 「女記者の役割」
...動(やや)もすれば談笑の間にもあられぬ言葉を漏らして...
福沢諭吉 「新女大学」
...言い漏したが前の『日本植物志図篇』の書はその後どうなっタ? それは私の環境が変わったのでアレはまずその第十一集で打切り(十二集分の図は出来ていたけれど)...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...不図(ふと)言葉に漏らしてしまったのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...水も漏らさぬこの備えを潜(くぐ)り抜けたか...
吉川英治 「親鸞」
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