...獨りひめつる君が名を干潟(ひがた)に深く書きて見る...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...深くどす黒くガラス窓にうつつてゐる...
武田麟太郎 「現代詩」
...もっと深い本能的な起源があるのではないかという気がする...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...千尋(ちひろ)の谷の底深く流るゝ川のみなもとはいづく幾重の嶺の雲玉ちる早瀬浪の音都の塵に遠ければ耳を洗はむ人も無く...
土井晩翠 「天地有情」
...自然よりも人間の方が意義が深く価値が高いという意味上の認識が...
戸坂潤 「科学論」
...長い深い溜め息をつくのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...蔦子と深い仲になっていた坪井宏の訪問を受け...
豊島与志雄 「死の前後」
...土を掬い上げ、小柄で掘り――二つの手を、土まみれにして、五六寸の深さに、掘った...
直木三十五 「南国太平記」
...それにともなって光画がその意味を転ずることに深い注意を向けねばならない...
中井正一 「壁」
...信濃路も、この奥深い、日本の国の天井といわれるところまで分け入って参りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥の奥の深い色を見たとき...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...彼は散歩の折などこのへんの草深い小徑が好きでよくこの家の前を通つたものだが...
堀辰雄 「恢復期」
...目深にかぶったお高祖頭巾の中の...
正岡容 「寄席」
...確に近頃では興味深く且つ感動的な本であった...
宮本百合子 「寒の梅」
...しかし他力的な無学な善男善女には敬虔(けいけん)深い者がはなはだ多い...
柳宗悦 「工藝の道」
...如何に深遠微妙な影響を及ぼしつつ万有の運命を支配して行くものであるかという事に就ては...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まだ深川に日を暮していた...
吉川英治 「春の雁」
...『こちらが靜かですから……』自由に起臥する樣にと深切に氣をつけて呉れた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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