...本当のところでは...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...津軽の奥の人たちには、本当のところは、歴史の自信といふものがないのだ...
太宰治 「津軽」
...つまり本当のところは...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...本当のところをいうと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...本当のところ存在しやしないんだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...どうせ君なんかには本当のところは分るまいから...
豊島与志雄 「道連」
...「おいらも、本当のところは、この土地の人間じゃあねえんだから、よく地の理を知らねえんだ、だが、この土地は、江州の長浜といって湊(みなと)になってるんだから、船つきも、船の出どころも、いくらもあるよ、どこがりんこの渡してえんだか、おいらは知らねえが、竹生島というのは眼と鼻の先なんだ、頼んでみたらいくらも船は出るだろう」「そうおっしゃるあなたは、もしや米友さんではございませんか」「え、え、おいらを米友と知ってるお前は誰だい」「わたしは弁信でございます」「弁信?」「はい、米友さん、あなたのお名前は、お銀様からも、お雪ちゃんからも、絶えず聞いておりました、わたくしは、やはりあの胆吹山の京北御殿に厄介になっている弁信でございますよ」「ははあ、そうか、お前があの弁信さんか」と、米友も合点(がてん)がゆきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしその心配はないのであって、本当のところは、映画だけでは、いくら線画を沢山使って説明しても、結局分らないものは分らないのである...
中谷宇吉郎 「科学映画の一考察」
...本当のところを聞いて見たい気がした...
夏目漱石 「行人」
...いざ本式に彼女の口から本当のところを聞いて見ようとすると...
夏目漱石 「行人」
...本当のところをいうと...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「それは本当のところでございます...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「親分さん、本当のところ、人間はそんなに浮気が出来るものじゃありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかし本当のところはポワレだって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「本当のところはどうだったんだね」「どッちだっていいじゃありませんか...
久生十蘭 「魔都」
...まだこの作家には本当のところが会得されていない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つばきが飛ぶぞ」「本当のところ今年はおくだりが遅うございましたね...
山本周五郎 「新潮記」
...本当のところ汗をかきましたよ」「荷物のほうも大丈夫かね」「てっきり厳重な荷改めがあるものと覚悟していたんですが...
山本周五郎 「新潮記」
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