...「あれはいったいだれだ」「だれだっていいじゃありませんか」暗さにまぎれて倉地に涙は見せなかったが...
有島武郎 「或る女」
...よい日であつたお粥・たま/\人くれば銭のことをいふ春寒・暗さ...
種田山頭火 「其中日記」
...明治以前の町の暗さについてはもう到底思い出すこともできないわけである...
寺田寅彦 「破片」
...その代り二日二晩しとしとと降りつづけた揚句(あげく)三日目になってもなお晴れやらぬ空の暗さは夕顔と月見草の花のおずおず昼の中(うち)から咲きかけたほどであった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...余りの薄暗さに堪兼ね縁先に出て佇んで見ると...
永井荷風 「花より雨に」
...代助は暗さと涼しさのうちに始めて蘇生(よみがえ)った...
夏目漱石 「それから」
...幹をすかして空の見える反対の方角を見ると――西か東か無論わからぬ――爰(ここ)ばかりは木が重なり合(おう)て一畝(ひとせ)程は際立(きわだ)つ薄暗さを地に印する中に池がある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...作品は次第に暗さを加え...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この深い暗さは、何時(いつ)までも長続きするものではないが、燈火を消した部屋の中は、あらゆる旅行者の、旅のなごりが、衣(きぬ)ずれのやうに闇の中に動いてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...「その暗さは、容易に太子の正体を見定めることが出来ない程度だった」とバラッス子爵が証言しているが、太子の救出を危惧したとしても、防ぐ方法はいくらもあるはずで、野獣でも馴らすわけでもあるまいし、何故にそんなところへ押し込める必要があるのか...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...逆説的に神のない世界の暗さを示さうとする(モオリアックはカトリックであります)作家であります...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...廊下の薄暗さを幸(しあわせ)にして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人間のそういう感情はいつも暗さを伴っていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それにこの暗さを被(おお)う化粧土さえも用いた歴史がなく...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...皆が道の暗さを云い合っている所へ乗り込んで来て...
横光利一 「旅愁」
...光及ばぬ隅の暗さを見入りて我をや切に恋ひ居(ゐ)給ふらん...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ここの内は燈火(ともしび)も欲しい暗さなのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...犬につまずきそうな暗さであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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