...衾(ふすま)が揺れるか...
泉鏡花 「悪獣篇」
...軒行燈(のきあんどん)がばッばッ揺れる...
泉鏡花 「歌行燈」
...大きい振袖でしゃなりしゃなりと歩いているその度ごとに帯が可憐に揺れる...
上村松園 「絵筆に描き残す亡びゆく美しさ」
...表の提灯(ちょうちん)が激しくふらふら揺れるのが硝子戸にうつった...
梅崎春生 「風宴」
...その揺れる光の中へ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...大きな黒い瞳の上にはちらちらと揺れる輝きがあった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...十 生命を惜しまぬ息子(むすこ)の帰宅舗石(しきいし)の上に馬車が揺れるたびごとに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隙(ひま)漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒(げじげじ)の匐(は)う畳の上から壁虎(やもり)のへばり付いた壁の上に蠢(うごめ)いている...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...その表情は電車の揺れるに従っていよいよ難しさうになって行く...
原民喜 「飯田橋駅」
...私はその振子の横に揺れる速度と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...華麗な炎が揺れるようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...暮色の波に揺れる一面の稲田が...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...これで私の長い長い詩はおしまいよエピローグ私は祈ります深い冬の空に向ってどうぞ私から希望をとりあげないで下さい私の合わせた掌がすこし揺れる竹藪の竹の梢もすこし揺れる杉の梢と椎の梢がかすかに揺れるそれがみんな冬の陽に静かに光りつつ祈っています合掌して祈りながら空に向って揺れています...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...がさがさと叢林(そうりん)の揺れる音がし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...横に顕れた千鶴子の膝頸のかすかに揺れるのを一寸見ると...
横光利一 「旅愁」
...風の日は風にこそがたがた揺れるが――実に幸福そうな寝息を夜ごとにつつんでいる...
吉川英治 「親鸞」
...すぐブランブラン揺れる足場だし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...上下に揺れることは絶対にない...
和辻哲郎 「松風の音」
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