...頭から反対して怒鳴り散らし...
犬田卯 「米」
...殺してもなおあき足らない憤怒と憎悪を感じているのである...
太宰治 「畜犬談」
...その翌日、私はN君に案内してもらつて、外ヶ浜街道をバスで北上し、三厩で一泊して、それからさらに海岸の波打際の心細い路を歩いて本州の北端、竜飛岬まで行つたのであるが、その三厩竜飛間の荒涼索莫たる各部落でさへ、烈風に抗し、怒濤に屈せず、懸命に一家を支へ、津軽人の健在を可憐に誇示してゐたし、三厩以南の各部落、殊にも三厩、今別などに到つては瀟洒たる海港の明るい雰囲気の中に落ちつき払つた生活を展開して見せてくれてゐたのである...
太宰治 「津軽」
...メラメラと忿怒(ふんぬ)が燃えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怒ってからむのもいる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は誤った虚栄心も怒りも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やっぱり怒ったわね...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...根も葉も無い蔭口が新聞へ麗々しく出たのでそれを湯村の悪戯(いたづら)と察して怒つただけだ...
眞山青果 「茗荷畠」
...神の怒はいつ現はれるのであるか...
三木清 「人生論ノート」
...加多 アハハハ、怒ったな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...幹太郎は無関心に頷いたが、お豊にもういちど平手打ちをくわされでもしたような、怒りとも、悲しみとも分ち難い、淋しさと失望を感じた...
山本周五郎 「花も刀も」
...「では彼を怒らせるな」――そういたします...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やや怒ッた青すじを...
吉川英治 「私本太平記」
...おれもおまえのような小僧を相手に怒りたくもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...「何たることだ!」と、腕を扼(やく)して、怒るもあるし、「いや、おそらくは、御主君には、ほかに深いお考えあってのことだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...本家の仕方をいたく怒ッておりますので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――それを仏力だの神通力だのと――信じる者も信じる者だし、澄憲などという狗鼠坊主(くそぼうず)もいい加減なものではある」それが山門に聞えたので、澄憲をはじめ、一山の怒りは、浄海入道にふりかかって、「上御一人(かみごいちにん)までが、百姓のため、宸襟(しんきん)をなやませられている事を、彼は、われのみの栄華に驕(おご)って、かくの如く、民衆のためなど念頭にもしていない」と、誹謗(ひぼう)した...
吉川英治 「源頼朝」
...その怒濤の中に沈んでも壞れぬ樣にと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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