...巷語を耳にして大勢を算す...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...修羅の巷(ちまた)をお目に懸けねばなりません...
泉鏡花 「海神別荘」
...たとへば修羅(しゆら)の巷(ちまた)にて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...かれらは町の巷とは――森とさえ――そんなに懸けはなれている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...変な巷(ろじ)を抜けて逃げてまいりましたわ...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...『暗い巷(ちまた)』へ放してやる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...道は既に紅燈紘歌の巷に近づいたのである...
富田木歩 「小さな旅」
...昔日ハ即根津権現ノ社内ニシテ而モ久古ノ柳巷(イロザト)ナリ...
永井荷風 「上野」
...京阪の巷(ちまた)がその蹂躙(じゅうりん)を蒙(こうむ)る...
中里介山 「大菩薩峠」
...でもその頃は大真面目で「巷に雨の降る如く我の心に涙」を降らせていたわけです...
中島敦 「十年」
...この北に向へる場末の窓窓そは黒く煤にとざせよ日はや霜にくれて荷車巷路に多く通る...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...花街(かがい)柳巷(りゅうこう)の事に及ぶが如きは聞くに堪えず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その頃巷間の噂となりし小名木川の首無し事件を演じたりけり...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...狭い巷(こうじ)に出た...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それもずいぶん古い巷(ちまた)の世間話だのに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...戦乱の巷というのに...
吉川英治 「三国志」
...金を追いまわす巷(ちまた)の眼色で――...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...香港は動乱の巷を他所に見て...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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