...「お父さんが寝ているかいないかを見て、寝ているなら、そっと香奴(こうど)を喚(よ)んでこい」僮子は出て往ったが、やがて繍(ぬい)のある嚢(ふくろ)に入れた琵琶を持ってきた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...けだし佐助が忍(しの)び出た物干台というのは店舗(てんぽ)の屋上にあったのであろうから真下に寝ている店員共よりも中前栽(なかせんざい)を隔(へだ)てた奥の者が渡り廊下(ろうか)の雨戸を開けた時にまずその音を聞きつけたのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...隣の釣床に寝ているパーヴェル・イヴァーヌィチの姿が...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...今病気でひどく弱りこんで寝ているが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...病院に寝ている患者のように看護してやる必要さえあるって……」「まあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしをお起しなさればよいに」「あまりよく寝ている故...
中里介山 「大菩薩峠」
...声はたしかに妻(さい)の寝ている...
夏目漱石 「永日小品」
...寝ているものは赤毛布(あかげっと)ばかりである...
夏目漱石 「坑夫」
...枯菊を押し倒してその上に大きな猫が前後不覚に寝ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...と仰向(あおむけ)に寝ている木之助は...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...おたみが引取られて寝ているし...
山本周五郎 「追いついた夢」
...寝ている父にまで栄さんの自慢ばなしだったんですもの...
山本周五郎 「さぶ」
...珍しくがらんとして猫が寝ているばかりだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...エッ……どの支那人かって……? ……ホラ……そこに寝ているじゃありませんか...
夢野久作 「狂人は笑う」
...祖母は只一人奥の六畳に霞んだ眼をして寝ているところであった...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...今日も隣の部屋に寝ているんですか」足忠実(あしまめ)に...
吉川英治 「江戸三国志」
...韮粥(にらがゆ)を食べて寝ている又八と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぐったりと寝ている...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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