...倉地の広い胸と太い腕との間に羽(は)がいに抱きしめられながら...
有島武郎 「或る女」
...前方に顔を保護する太い鉄棒のついた厚い綿入れの冑と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...杉や欅(けやき)の老樹(ろうじゅ)が太い幹を重ねあって亭々(ていてい)と聳(そび)え...
海野十三 「西湖の屍人」
...例の太い洋杖(ステッキ)でコンコンと叩いてみるのだった...
海野十三 「蠅男」
...太いべっこうぶちのめがねをかけ...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...松の木の太いみきのかげに...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...両足も同時に太い枝におさえつけられていた...
サキ Saki 妹尾韶夫訳 「第三者」
...「太い」と同時に「美しい」手だ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...赤銹の出た太い鎖のことを長いあいだ考える...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...皮膚のたるんでるような頬、きっとしまった厚い唇、太い首、眉の横の黒子(ほくろ)、……凡てよく見覚えのあるものばかりだった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...太い野郎じゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は根が膽(きも)の太い方ぢやございません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太いやうなつくり声で...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...その足のぶざまに太いのは許せるけれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...どうしたわけでかその棚の一本の太い竹が節が抜いてあった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...路地の溝板の上で聴かせる新内は、真実たいして感心せぬが、寄席で有名の富士松紫朝、明治初年に鳴らした人で大柄の盲人、坊主頭に地味な被布、声も太く、三味線も太い、随っていきな新内というよりも少々義太夫がかった渋い語り口、曲弾きなども上手でまず名人格であった...
山本笑月 「明治世相百話」
...広い胸と太い前肢も...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...彼は太い磨きのかかった淡紅色の大理石の円柱に片手をつき...
横光利一 「旅愁」
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