...朝夕「あんちおきや」の帝の御所を守護する役者の身となつたが...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...わが頭(かしら)掠(かす)めし稻妻の光にこの夕(ゆふべ)おどろおどろしきわが命かな...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今更明(あ)かし暮らせし朝夕の如何にしてと驚かれぬる計り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...今年もきさいの宮の行啓があるなどと言はれてゐた頃のある日の夕暮――夕暮と言つてもとろ日の光は全く竹むらの梢にも殘つてはゐず...
田山花袋 「道綱の母」
...夕方の涼しい風に当った...
徳田秋声 「黴」
...夕方、杉山さんが社に立寄った...
豊島与志雄 「失われた半身」
...平潟の港にはひらうとしたのであつたが夕方から波が荒かつたしそれに闇かつたので遂船底が暗礁へさはつた...
長塚節 「隣室の客」
...窓から入る夕あかりでは隅々までは眼が屆きません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五月の二日の夕方...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大旱(たいかん)に夕立のしたようなもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夕刊に出るらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...暫(しばら)く夕やみの中で何か立ち話をし合っていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...河上の第一の村に着いたのが夕暮時であつた...
牧野信一 「川を遡りて」
...夕方會社から歸る時と...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しかも三月八日に築地小劇場で日本プロレタリア文化連盟が参加した三・一五記念の汎太平洋プロレタリア文化挨拶週間の催しの一つとして「働く婦人の夕べ」をやった時などは...
宮本百合子 「刻々」
...静かな夕方の空の色も身にしむ九月だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いちめんに夕映えてはいるが...
山本周五郎 「竹柏記」
...しかし、政子がここに数ヵ月を潜み、愛人頼朝の旗挙げ以後の消息を、朝夕、海ばら越しに案じていた様など想いあわせると、なかなか詩情に富む所である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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