...又しても此の手を喰うのを恐れて居るらしい...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...要は流しに出ていると体じゅうを藪蚊(やぶか)が喰うので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...」「蓼(たで)喰う虫も何とやらさ」とフォン・コーレンが一言を加える...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...其の死体まで掘り出して喰う彼は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...種彦はわが秘蔵の宝をもよし蠹(むし)が喰うならば喰うがままにと打捨てて置く事にした...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...自分のように出来損いの木像は仏師屋の隅で虫が喰うまで白木(しらき)のまま燻(くすぶ)っていても遺憾(いかん)はないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...モリ蕎麦を背丈ほど喰うのを誇りとするアンチャンと...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...この地方はサハラ沙漠の入口にあたるので、一年の平均温度は摂氏の六十五度に達し、泡まじりの溜水のほか、飲料水もないひどいところで、薄濁った河には、人を喰う鰐と、人に喰われる鰐がうようよしているが、吃水八尋(トアーズ)以上の艦船が通過困難な狭い水道の奥に位置しているので、戦略的には重要な地点になっていた...
久生十蘭 「海難記」
...諺にも蓼喰う虫も何とやらと言いますからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...強い奴は弱い奴を喰う――今更...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鶏は鳥冠(とさか)だけ喰うのだ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...「実は四人ほど堕胎(おろ)しましたので……喰うに困りまして……どうぞ御勘弁を――」巡査は驚いて又帳面を引き出した...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...喰うたと見えて面桶が無い...
夢野久作 「近世快人伝」
...あたかも霞を喰うて生きている天仙か地仙のごとく物静かに日々を黙して送っていたが...
吉川英治 「三国志」
...もっとも、彼が、ただ喰うため、生きる世渡りのための、碌々(ろくろく)たる奉公人に過ぎなかったら、そういうことに触(ふ)れても、深い実態が小者にまで知れるわけもないが、彼の眼、彼の耳、彼の頭脳が、常に何ものかを求めて、敏感にそれを感受するので、(ははあ、そうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちどころに痛罰を喰う...
吉川英治 「新書太閤記」
...喰うなあ後にしちゃあどうだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父から一喝を喰うのは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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