...これを微哀笑と称するの或は適切なるを思わざる能わず...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...その我胸に迫ること神曲よりも切なるを覺えたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ある人はただ我慢してこの切なる要求を外に発せざるまでであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...桑港(サンフランシスコ)に行くや否や非常に英語の大切なることを知られた...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...一生文学に従事したいとの切なる願望(のぞみ)...
田山花袋 「蒲団」
...ややもすれば行きたる家は先祖の大切なるに思い付かぬ事もあらん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...さうして私の切なる希望を達せしめる方法...
長塚節 「教師」
...人々みずからその責めに任じてみずからその力に食(は)むの大切なるを論じたれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そもそも帳合法の大切なるは...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...譬ば恋情の切なるものは能く人を殺すといえることを以て意と為したる小説あらんに...
二葉亭四迷 「小説総論」
...彼は先(さ)きに親切なる一獄卒から...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼は地に跪(ひざまず)いて切なる祈を神に捧げた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それが何んな姿であらうとも切なる寂しさを抱かぬ者はあるまい...
牧野信一 「喜劇考」
...天地自然の哀切なるものに応へようとする挨拶の辞(ことば)さへ見失つてしまふ普段の愚かさを愧ぢたのであつた...
牧野信一 「痩身記」
...診療の親切なるに加うるに女性の綿密を以てする...
光田健輔 「小島の春」
...鶯(うぐいす)の摺餌(すりえ)を作る事が非常にむずかしきものと知らば小児の食物は一層大切なる事を懐(おも)え...
村井弦斎 「食道楽」
...茶代(ちゃだい)の多少などは第二段の論にて、最大大切なるは、服の和洋なり...
森鴎外 「みちの記」
...洛陽の旧都を慕うこと切なるものがあった...
吉川英治 「三国志」
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