...この全篇の大意を捉へるのは「心の抑へかた」と言つても好いかと思ひます...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...この全篇を通じて探偵小説らしい伏線は...
海野十三 「軍用鼠」
...されど、初は、全篇の紙數、およそ一千頁と計りしが、大に注釋を増補する所ありて、全部完成のうへにては、紙數、二割ほどは殖えつらむ、これを乘除とも見よかし...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...こまかにまた全篇を通読することができるようになったから...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...全篇を通じて歌詞の吹き込み直しをしなければならぬような不経済を合理化することに他ならないのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...全篇を貫くモティーフは題名が最もよく示している...
戸坂潤 「読書法」
...探偵小説は全篇機械より生まれたる神の主宰する一つの帰納論理の集合である...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...劇を見るときにも小説を読むときにも全篇を通じた調子があって...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そういう発想法はガリヴァ全篇のなかで繰返されています...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...主人公ウェルテルが愛人シャルロッテに送った書簡で全篇が構成されているから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...全篇をもの悲しげに流れてゐる...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...全篇の人物、活けるがごとく写しだされているのは圓朝の話術が迫真だからで「皮相を写して死したるが如き文」している手合は圓朝の前に愧死(きし)せよとまで激賞しているのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...この作者の全心から流れ出す初々しい生の感覚と愛の諧調で全篇がつらぬかれている...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...大きい振幅とテーマの展開とがひかえている全篇の序に向ったとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今此に全篇を録する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...でないと、この正月号早々、余りに悲劇的な重衡の死と、全篇的にも、物語のひとふしの終りが、暮と新年号とにまたがって、どっちも中途半端になるからだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...『源氏物語』全篇のうちに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかし作者は全篇を通じて復讐心の根源的な力を描いてはいない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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