...此處に自分の全人格的存在がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...此醜と惡とを現在の儘で是認する事は自分の全人格が之を容さない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうして全人格の立場を高き處にとれるが故に彼の醜と惡とも亦少しく淨められた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...全人格的に捕捉する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...全人格の感情的傾向といふ意味でなければならぬのだが...
石川啄木 「弓町より」
...更に進んで故人の肉を描き血を流動せしめて全人格を躍動せしめようとするには勢い内面生活の細事にまでも深く突入しなければならないから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...見るまに彼の全人格と身辺を占領して...
谷譲次 「踊る地平線」
...それは決して作者自身が自己の全人格全芸術を以て...
田山録弥 「小説新論」
...それは知性の所産ではなくて全人格の感情の所産であった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...しかし全人格の活動とは巧いことをいったものだ...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...それはブラームスの全人格を素材とした混りっけのない白大理石像だったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まるで全人格を軽蔑されでもしたかのやうにムツとした表情をするので...
牧野信一 「秋晴れの日」
...」語られざる哲学が求める真理は全人格が肯定しまた全人格が喜ばしさに盈(み)ち溢(あふ)れつつ服従する生ける真理である...
三木清 「語られざる哲学」
...私はそこにおいてかつて感じたことのない全人格的な満足を見出すことができて踊躍(ようやく)歓喜した...
三木清 「語られざる哲学」
...キャナライゼーションが「全人格を分解する作用をもっていて」「自分では自分で判断していると思っているのだけれど...
宮本百合子 「アメリカ文化の問題」
...自分は、単に哲学的思弁によって肯定し得るばかりで無く、全我、全人格を以て、「生くるとも死ぬるとも我等は一つなれば」という悟りの境涯に入り度いのです...
宮本百合子 「偶感一語」
...この鼻の恰好から来る感じをソックリそのままその人の全人格の感じと認められている場合がたまにあるようであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...愛は自由に全人格の力をもって流れる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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