...一見全く不可能なことを為(な)しとげようと企てた...
江戸川乱歩 「鬼」
...十七世紀の中葉に国家再興を企ててシナ本国から起こった明朝(みんちょう)は内紛のために悩まされ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...しかしあれは日本の特務機関によって企てられた挑発事件らしいという噂(うわさ)は暗々裡に伝わっていた...
高見順 「いやな感じ」
...誤りて幕府に参昇を企てんか...
太宰治 「右大臣実朝」
...簡単な言葉でしかもそれ自身すでに時の概念を含んでいないような言葉で「時」に定義を下そうというような企てはたいてい失敗に帰しているようである...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...自分が何ゆえにこれを企てたかの理由を説明している言葉の中に...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...専門の科学者が自然科学自身に基いて企てると号する自然科学観や世界観が...
戸坂潤 「科学論」
...士風堕落をもり返そうと企てられたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...つづいて追いかけて無断突破を企てたその猫めを...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめてもの後生を念じていたが遂にこの企てに及んだのである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...これは無邪気なおもしろい企てであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...入蔵を企てるそのこと自体が無謀な振舞いであり...
久生十蘭 「新西遊記」
...より深い省察を企てることを禁じ得ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...かくも決死の壮挙を企てたるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...私はこの植物のもつとも精密な図を作らんと企てた時に当つて...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...これを開墾しようという企てが再三私人によって行われたが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの女は女としてのあなたに何を企てたといふんです...
室生犀星 「はるあはれ」
...ドン・アントニオ籠手田は勿論この企てには反対であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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