...とんぼ返りもやらないらしい...
芥川龍之介 「上海游記」
...蛙の様にとんぼ返りまでもするものである...
薄田泣菫 「茶話」
...山がお玉杓子のやうにとんぼ返りをしたり...
薄田泣菫 「茶話」
...彼がとんぼ返りをした時にポケットから振り飛ばされて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...オベリスクやエッフェル塔が空中でとんぼ返りをしたりする滑稽(こっけい)でも...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...蛇のような軽快さでとんぼ返りをしながら中庭にはいってきた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...とんぼ返りをうったり...
中村地平 「南方郵信」
...短刀は二三度とんぼ返りを打って...
夏目漱石 「草枕」
...とんぼ返りをやり兼ねない女ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...走りながらとんぼ返りをやるかわりに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...マルクス主義者からとんぼ返りして正義派になつて...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...彼等は一番深い吹溜(ふきだまり)の中へとんぼ返りを打って見たり...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...アシュチャーチに特別列車を急行させ、とんぼ返りして、テムズ川の検体を持ち帰った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...まっぴら牛蒡(ごぼう)のとんぼ返りだ」「まっぴら牛蒡がどうしたって」「洒落(しゃれ)の絵解きをさせるな」と参平は拳(こぶし)で鼻をこすった...
山本周五郎 「さぶ」
...この岡ッ引め」とんぼ返りを打ちながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...道誉の降参は初めから尊氏との黙契(もっけい)で行われた二度のとんぼ返りではなかったのか...
吉川英治 「私本太平記」
...城太郎の五体はその胸の上で一ツとんぼ返りを打ったと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鳩(はと)Les Pigeons彼らは家の上で微(かす)かな太鼓のような音を立てるにしても――日蔭(ひかげ)から出て、とんぼ返りをし、ぱっと陽に輝き、また日蔭に帰るにしても――彼らの落着きのない頸(くび)は、指に嵌(は)めたオパールのように、生きたり、死んだりするにしても――夕方、森のなかで、ぎっしりかたまって眠り、槲(かしわ)の一番てっぺんの枝がその彩色した果実の重みで今にも折れそうになるにしても――そこの二羽が互いに夢中になって挨拶(あいさつ)を交し、そして突然、互いに絡(から)み合うように痙攣(けいれん)するにしても――こっちの一羽が、異郷の空から、一通の手紙を持って帰って来て、さながら遠く離れた女の友の思いのように飛んで来るにしても(ああ、これこそ一つの証拠(あかし)!)――そのさまざまの鳩も、初めは面白いが、しまいには退屈になって来る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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