...しかし汽車はその時分には...
芥川龍之介 「蜜柑」
...その時分のことであった...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...「ところで、その時分、治部殿よりは愚僧の宿へも毎々お使者がござりまして、その後一向便りがないのはどうしたと云うのだ、近頃緩怠ではないかと、数度に亙(わた)ってお叱言(こゞと)を戴きましたが、それでも愚僧は、さしたる證拠もござりませぬのに、何として告げ口を致しましょうや...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その時分は独身者の庄造が二階に寝...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...その時分にはなまめかしさの感じの方が強かつたのだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...まだその時分は光子さんと物いうたこともなかったほどでしたさかい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...もうその時分、あづちのおしろはあけちの余類が火をつけて焼いてしまいましたし、ぎふにはどなたもいらっしゃいませんし、なんと申しても清洲がもとの御本城でござりまして三法師ぎみもいらっしゃることでござりますから、まず一往はどなたもこゝへ御あいさつにおこしなされます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その時分、浜田君は頻(しき)りにこのデパートのことをいっていたのである...
田山花袋 「日本橋附近」
...その時分までよく考えておいてくれたまえ」そういってそこの待合を出た...
近松秋江 「うつり香」
...その時分にはもう段々暗くなって...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ちょうどその時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時分の南の仕置場は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時分の彼と今の彼とは色々な点において大分(だいぶ)変っていた...
夏目漱石 「道草」
...その時分にも字引はあつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...その時分(じぶん)の人間(にんげん)が使用(しよう)してゐた石器(せつき)だとか骨器(こつき)だとか...
濱田青陵 「博物館」
...その時分の値段で六十円か払いました...
牧野富太郎 「植物記」
...その時分のお金にして三円と某(なにがし)あった...
正岡容 「寄席」
...その時分に尚侍(ないしのかみ)が御所から自邸へ退出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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