...同時に触角といふ其の細いしなやかな小さな角でそつと胃を叩いたり...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...解けてはまた搦(から)みついてきた女のしなやかな指が...
海野十三 「蠅男」
...しなやかな指につまみ上げた金と銀との盃に...
薄田泣菫 「独楽園」
...女は十七八のしなやかな姿をしていた...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...マントの蔭からしなやかな手をちらちらと...
谷崎潤一郎 「秘密」
...房一にはしなやかなだが強い張りのある首が疾駆の時にどんなに強く前傾し...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しなやかな姿態とが好きであつたが...
徳田秋聲 「浪の音」
...枝がしなやかな時には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こっちへいらっしゃいな」しなやかな手を挙げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのしなやかな誘いに応じて行きたくもあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...しなやかなボディの女だったろう?」「そうだよ」「僕と彼と暫く二人だけにしてくれないか」ラスチニャックが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しなやかな水の上でクッションにもたれたまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...しなやかな体を楼の欄にもたせてまっかな血を流して生と死との間にもがき苦しんで居る男をつめたく笑って見て居るところが書かれてあった...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...王女や小鳥や孔雀のむれは間もなくパヴロアの舞踏を見た粉ぽい西洋紙がまるめられ音楽のまにまに舞ひ沈みながらゐたどこから入つてきて止つたのか肉じばんをはいたパヴロアの長いしなやかな足さきに青い一匹の蝗(いなご)が止つて足掻(あが)いてゐた...
室生犀星 「忘春詩集」
...その革手袋のしなやかな手ざわりが...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...しなやかな美しさが甲斐の眼に鮮やかに残った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しなやかな心で御主人を迎えられるようになりました...
夢野久作 「奥様探偵術」
...しなやかな不動の姿勢ともいうべき姿で立っている...
夢野久作 「暗黒公使」
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