...想像するだけでも眠くなるやうだ! 今著(き)てゐるこの著物を――重い、重いこの責任の著物を脱ぎ棄(す)てて了(しま)ったら(ああ、うっとりする!)私のこの身体が水素のやうにふうわりと軽くなって、高い高い大空へ飛んでゆくかも知れない――「雲雀(ひばり)だ」下ではみんながさう言ふかも知れない! ああ!――――――――――――――死だ! 死だ! 私の願ひはこれたった一つだ! ああ!あ、あ、ほんとに殺すのか? 待ってくれ、ありがたい神様、あ、ちょっと!ほんの少し、パンを買ふだけだ、五―五―五―銭でもいい!殺すくらゐのお慈悲(じひ)があるなら!新らしき都の基礎やがて世界の戦(いくさ)は来らん!不死鳥(フエニツクス)の如き空中軍艦が空に群れて、その下にあらゆる都府が毀(こぼ)たれん!戦(いくさ)は永く続かん! 人々の半ばは骨となるならん!然(しか)る後、あはれ、然る後、我等の『新らしき都』はいづこに建つべきか?滅びたる歴史の上にか? 思考と愛の上にか? 否、否...
石川啄木 「詩」
...……二十四「ありがたい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ありがたい功徳があるというので...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ありがたい国だと...
太宰治 「津軽」
...・日向の羅漢様どれも首がない(清水寺)・山道わからなくなつたところ石地蔵尊明日は明日のことにして寝ませうよ遍路山道の石地蔵尊はありがたい...
種田山頭火 「行乞記」
...その雨を衝いて(ゴム靴はありがたいな...
種田山頭火 「其中日記」
...今夜は呂竹居に泊めて貰つた、なごやかな家庭の空気がいら/\してゐる私をやはらかくつつむ、ありがたい、まことにありがたい...
種田山頭火 「其中日記」
...苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ありがたいことに...
新美南吉 「嘘」
...返してもらわない方がよっぽどありがたい...
野村胡堂 「胡堂百話」
...部屋はありがたいことに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ありがたい気がする...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...とってもありがたいや...
久生十蘭 「だいこん」
...ありがたいことに感じて居ります」「そんなら...
火野葦平 「花と龍」
...ありがたい/\! ぼくにもお許しが出たアい!」さう云つて庄吉は...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...「これを出してくれるならありがたいが……」というのを聞いて...
柳田国男 「故郷七十年」
...ありがたいお奉行様にちげえねえや」由は嘲(わら)って...
吉川英治 「大岡越前」
...まことにありがたい偶然だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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