...いかさま当りの柔かな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いかさま、こゝへ来て見ると、その崖の上の苔(こけ)の間に微かなひとすじの坂路があって、そこを登り詰めたあたりに傾きかゝった小さな門が建っているのは、多分その奥が庵室(あんしつ)になっているのであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...次に、道庵先生の評判になると、やっぱりあの先生は、気の知れない先生だという説が多く、また一方には、いかさま、その従者であり弟子である小童でさえ、あのくらい強いのだから、主人であり、先生であるあの飲んだくれの強さは、測ることができないのだと、真顔にいうものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前の中にいる『古代支那(シナ)の衣冠を着けたいかさま君子』や『ヴォルテエル面(づら)をした狡そうな道化』と来たら...
中島敦 「環礁」
...いかさま博奕(ばくち)を渡世のようにしている男が見付け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかさまをしをつたな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...いかさまゲームになるはずだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「いかさましたような口ぶりだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...一味の裏にこっそり隠れてやがるイヤリングの男だ」見つかったいかさま師が渋々前に出てきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...内面的にはいつだって充分いかさま師ですからね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...いかさまこの中の頭領(かしら)と見えた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...いかさま林から切り出したのを...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...半助がいかさま賽(さい)を作っていたため...
山本周五郎 「季節のない街」
...「こいつがそのいかさま野郎だ」どなるのと同時に...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いかさま千余年来の旧家と思われる落着きです...
吉川英治 「江戸三国志」
...いかさま稀な美人...
吉川英治 「剣難女難」
...「いかさま、頼もしげなる豪傑だ...
吉川英治 「三国志」
...いかさまでふん奪(だく)られた分け前と...
吉川英治 「野槌の百」
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