...正造たちも握り飯をだして齧りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また右の御手に纏かせる珠を乞ひ度して、さ齧みに齧みて、吹き棄つる氣吹の狹霧に成りませる神の御名は、熊野久須毘(くまのくすび)の命一七(并はせて五柱...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...俳句の歴史を聞き齧(かじ)ったりしてみますと...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...この時局下を切り抜けるためには何とかしてその位置に齧(かじ)りついているより仕方がないこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...昔からの齧歯獣(げっしじゅう)の民が住んでいて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ようし、手前が、嘗めるんなら、俺は、齧るんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...いうことだけはいっちまったし――さんざ、いわせてから、お前――益満さんも、人が悪いや」「未だ未だ、庄公は、深雪を救けることばかりにかかっているが、牧の在所が判ったとして、もし、小太郎が、討手に行く時、わしが助太刀せん、と申したら、何うする? もう一度、弁じるか? 聞いていると、南玉の講釈よりおもしろい、序(ついで)にやってみるか」「あれだ――若旦那に、助太刀せん時にゃあ――今度は、尻を齧らあ...
直木三十五 「南国太平記」
...常に親の脛を齧つて居り...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...齧(かじ)り付いたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...草を喰み、土を齧り、野に伏すとも、断じて戦ふところ、死中、自ら活あるを信ず〉というのは、いまはもうこの世にいない阿南さんの八月十日の布告だった...
久生十蘭 「だいこん」
...その白樺の木蔭に寝そべって果物を齧(か)じっていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...トオストを齧(かじ)りながら...
堀辰雄 「旅の絵」
...噛み齧つては七転八倒...
牧野信一 「歌へる日まで」
...」「齧(かじ)ってもかじっても...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...大沢庵十六本以上とか齧(かじ)ってみせた小結の肩書には...
吉川英治 「醤油仏」
...焙(あぶ)り焙り齧(かじ)り合いながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...せっせと沈黙を齧(かじ)っているのだとしか思えない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...鼻(はな)っ柱(ぱしら)へ齧(かじ)りつくだろう」十五時々は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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