...第二齣(せつ)の妙は初齣を踰(こ)ゆること一等なりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...やがて人生と云ふ大走馬燈の一齣々々を成し行くものなるを思へば...
石川啄木 「閑天地」
...風間三千子が撮影した顔子狗の最期(さいご)を示すフィルムの一齣(ひとこま)を引伸し写真にして添付(てんぷ)した...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...――いづれにしても悲喜劇の一齣たるを免かれないものだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...街頭に於ける悲喜劇一齣はこゝに書くにも忍びない...
種田山頭火 「其中日記」
...かの女はひとつのものからひとつのものへと大きく動いて行く自然の道程の一齣(いつく)として是非ともその墓に詣でなければならないのを感じたのであつた...
田山録弥 「百合子」
...しかし多くの著者は本木の活字完成を印刷歴史の一齣としてゐる傾向があつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又實に外交劇の能事を盡くしたる一齣なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又実に外交劇の能事を尽くしたる一齣なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」二 軍旗――第二齣(せつ)一同がコラント亭に到着して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼になお第三齣(せつ)を歌わせた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は井筒に倚(よ)れる男女の図に対して何(なん)の理由なく直(ただち)にマアテルリンクの戯曲 Pellas et Mlisande の一齣(いっせき)を聯想(れんそう)せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...特に微速度で何秒かに一齣ずつ撮れば...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...劇の一と齣(こま)を眺めるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここに演じまする一齣(いっしゃく)の劇曲は...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...能楽喜多流の『舞い方及び作法の概要』と名づくる心得書の中に示されてある「鼻の表現」に関する一齣(せつ)であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...おもしろくもないみじめな人生の一齣などを...
吉川英治 「折々の記」
...少年の日の思い出の一齣(ひとこま)として...
吉川英治 「平の将門」
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