...黙然として聞いたというのである...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...「時に維摩、黙然として、言無し」と、『維摩経』に書いておりますが、黙然無言の一句こそ、実に文殊への最も明快な答えだったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...クリストフは黙然として涙を流した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恒雄の後に黙然として従った...
豊島与志雄 「囚われ」
...心痛の余り黙然として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...黙然と聞いていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...やや長い間黙然と目を閉じていたが...
久生十蘭 「魔都」
...しばらく黙然としていた...
吉川英治 「大谷刑部」
...儀助の如き者ですら自然の熟練を経ればあの妙を得るものか……」と黙然と感嘆していたのは新九郎であった...
吉川英治 「剣難女難」
...黙然とたたずんでいた...
吉川英治 「三国志」
...みだりに舌の根をうごかして、わが士気を惑わすな!」沮授は、黙然と外へ出て、「――悠(ユウ)タル黄河、吾レ其(ソレ)ヲ渡ラン乎(カ)」と、長嘆していた...
吉川英治 「三国志」
...黙然と首をたれているばかりで...
吉川英治 「三国志」
...樋口三郎兵衛はややしばし黙然としていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...しばし黙然と蒼白な面をじっと仰向(あおむ)けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...崩(くず)れるようにそこへ坐って黙然と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...キリ、キリ、と牛車の軌(わだち)は、ただひとり、黙然と、袖を掻きあわせてさし俯向(うつむ)いた六条の範綱をのせて、青蓮院(しょうれんいん)から粟田口(あわたぐち)の、さびしい、花吹雪の中を、帰ってゆくのであった...
吉川英治 「親鸞」
...それから十分間ほど後には、彼はまた、居留地十四番館の路傍へ戻り、黙然と、前のように見張に立っていた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...飲みほすと、また黙然と、壁に倚りかかって腕ぐみしているのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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