...沈默の中に、遙かに深く遙かに大きい人生を經驗してゐる人が幾人もある事を思へば、俺は俺自身の事を表現するのが恥かしくて堪らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...緘默(かんもく)の裡(うち)に無量の深祕あるをば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...予は默つて丼の蓋を取つた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...妙に皆沈默を守つてゐる方だつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...靈は默つてその侮辱をうける他はなかつた…………と思ふと...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...横(よこ)になつて默(もく)してゐた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...苦るしい沈默が一層息を殺して三人を見守つた...
千家元麿 「自分は見た」
...默々として炎々の火上に屍體積みて泣き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...えゝから汝等(わツら)默(だま)つて見(み)てろ...
長塚節 「土」
...默つて耳傾けてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...默つて引つ込むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隣の部屋で默つて聞いて居るガラツ八などよりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可愛らしいでせう」「默つて居ろ」鼻筋の通つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...搗(つ)き立ての羽二重餅のやうにポチヤポチヤしたのが――」「――」平次は默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...考へ直したらそのことについて默(だま)つてゐる方がいゝらしかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...例の通り默々としてゐたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...人々は默つて耳を欹てた...
水野仙子 「輝ける朝」
...翁にも默つて建てたうへ贈つたものである」といふ記事が見えた...
吉川英治 「折々の記」
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