...黒塗りの箙(えびら)...
芥川龍之介 「藪の中」
...多く黒塗りの土蔵をのせたしっかりした石垣が並んでいた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...けれどもここの旧家山田(やまだ)氏というのは、堂々たる邸宅を構え、白壁の長屋門、黒塗りの土蔵、遠くから望むと、さながら城廓(じょうかく)の如くに見えるのであった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...黒塗りの床柱へ凭れかかって...
直木三十五 「南国太平記」
...懐ろから黒塗りの四重印籠を二組取り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒塗りの窓のある住居蔵があって...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...黒塗りの飯びつにぎつしりと御飯が詰めこまれてゐる...
林芙美子 「屋久島紀行」
...黒塗りの上等な馬車でした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...黒塗りの Dodge の箱型(セダン)だ...
牧逸馬 「双面獣」
...定紋のついた、脚の高い、黒塗りの、四角な小さな膳だつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...その翌日は虚無僧と同じい黒塗りの下駄をひっかけた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...赤毛氈(もうせん)の上に黒塗り扇形の矢函へ玩具のような弓と矢が七...
山本笑月 「明治世相百話」
...その下に脚の細い黒塗りの机があって...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...土なく樹なく草もなく、水と石との間を、黒塗りの胴に、白銀の船首優雅なゴンドラが、今はモーターに客を奪われ、波間に浮き流されて漂っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...黒塗りの櫃を載せ...
吉川英治 「三国志」
...中殿の大きな黒塗りの文机におん肱(ひじ)をのせ...
吉川英治 「私本太平記」
...そのうちで一番大きい黒塗りの門がそのお宅だよ」「二階がありますか」「へんなことを訊くな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...給仕の後から黒塗りの日本の履物の音を立てたのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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