...お麁末(そまつ)でござりますが」お槇はそこで贈物を前へ出した...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...勘次(かんじ)が其(そ)の鍛錬(たんれん)した筋力(きんりよく)を奮(ふる)つて居(ゐ)る間(ま)におつぎはそこらの林(はやし)から雀枝(すゞめえだ)を採(と)つて小(ちひ)さな麁朶(そだ)を作(つく)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...松麁朶(まつそだ)だちつたつてこつちの方(はう)へ來(き)ちや生(なま)で卅五把(は)だの何(なん)だのつて...
長塚節 「土」
...麁朶(そだ)の焔(ほのほ)が手(て)ランプに光(ひかり)を添(そ)へて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...彼等(かれら)は外(そと)の壁際(かべぎは)から麁朶(そだ)の一把(は)を持(も)つて行(ゆ)く者(もの)も有(あ)つた...
長塚節 「土」
...圍爐裏(ゐろり)には麁朶(そだ)の一枝(えだ)も燻(く)べてなかつた...
長塚節 「土」
...遂ひに麁想(そさう)をせぬやうに成りぬ...
樋口一葉 「大つごもり」
...遂(つ)ひに麁想(そさう)をせぬやうに成りぬ...
樋口一葉 「大つごもり」
...然らばすなわちこの麁葉(そよう)は...
福沢諭吉 「教育の目的」
...通りかかりの麁朶を背負つた村びとたちも立ち止つて...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...かつその客観を写す処極めて麁鹵(そろ)にして精細ならず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかし『文鳳麁画』に比すると...
正岡子規 「病牀六尺」
...一朝麁忽(そこつ)な扱いしてから出やんだちゅう談に似た事も...
南方熊楠 「十二支考」
...他部族の男の種を宿さぬよう麁末(そまつ)な手術を仕損じてか...
南方熊楠 「十二支考」
...「麁」は粗で、荒々しい相(すがた)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そこに「麁相の美」を見つめるからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...上古の言葉で「和布」「麁布」と書いたニギタヘ・アラタヘの麁布も...
柳田国男 「木綿以前の事」
...地(じ)麁(あら)くして青黄黒白の段染(だんぞめ)であった...
柳田国男 「山の人生」
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