...――氷月の雪の枝折戸(しおりど)を、片手ざしの渋蛇目傘(しぶじゃのめ)で、衝(つ)いて入るように褄(つま)を上げた雨衣(あまぐ)の裾の板じめだか、鹿子絞りだか、あの緋色がよ、またただ美しさじゃない、清さ、と云ったら...
泉鏡花 「薄紅梅」
...島田髷(しまだまげ)が流れる……緋鹿子(ひがのこ)の切(きれ)が解けて浮いて...
泉鏡花 「絵本の春」
...「手前よろしければかねて手道具は高蒔絵の美をつくし衣装なんかも表むきは御法度を守っても内証で鹿子なんかをいろいろととのえ京都から女の行儀をしつける女をよびよせて万事おとなしく上品に身ぶるまいをさせて居たので今ときめいて居らっしゃる誰さんのおよめさんだっておそらくこんなよいおよめはないでしょうからね」と母親の鼻の高いことと云ったら白山の天狗殿もコレはコレはと頸をふって逃げ出してしまうだろう...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...丸髷、つぶし島田、先笄、勝山、両手、蝶々、三ツ輪、ふく髷、かけ下し、切天神、割しのぶ、割鹿子、唐団扇、結綿、鹿子天神、四ツ目崩し、松葉蝶々、あきさ、桃割れ、立兵庫、横兵庫、おしどり(雄)と(めす)とあり、まったく賑やかなことであって、いちいち名前を覚えるだけでも、大変な苦労である...
上村松園 「髷」
...鹿子木孟郎二氏の畫を入れて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...春葉氏と子供4・21(夕)洋画家の鹿子木孟郎(かのこぎたけしらう)氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...鹿子木氏は考へた...
薄田泣菫 「茶話」
...鹿子木氏は毎日柳ばかりを写生してゐるわけにも往かなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...鹿子木博士は遙かに一種の近代性を有っていて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...権藤成卿翁や鹿子木員信博士と...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...小太夫鹿子の長襦袢...
直木三十五 「南国太平記」
...大渡(おほわた)しと呼ばれた大川口(おほかはぐち)の渡場(わたしば)は江戸鹿子(えどかのこ)や江戸爵抔(えどすゞめなど)の古書(こしよ)にその跡を残すばかりとなつた...
永井荷風 「水 附渡船」
...肥後の鹿子木に『源氏』売却の周旋をしたのも宗碩である...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...特に「鹿子絞(かのこしぼり)」の如きは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...緋鹿子絞(ひかのこしぼ)りの扱帯(しごき)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鹿子木孟郎(かのこぎまうらう)諸君のが一枚づつ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...また母及び兄達が暇あれば煙草を巻き、鹿子を纈り、或は京人形の製造に従へるさま、わが六七歳頃の記憶に存せり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...芸妓(げいしゃ)に解かせた緋鹿子(ひがのこ)の扱帯(しごき)を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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