...この『小桜縅』から田山花袋(たやまかたい)が出身したは鶯(うぐいす)の巣から杜鵑(ほととぎす)が巣立(すだち)したようなものだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...やつと杜鵑に頼み込んで...
薄田泣菫 「独楽園」
...それが気になつてならない杜鵑は...
薄田泣菫 「独楽園」
...夫人から出された「杜鵑(ほとゝぎす)」の題について諷詠(ふうえい)を競った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...杜鵑の一種で俗名を「蜂蜜の案内者」と称する鳥が居る...
寺田寅彦 「話の種」
...掛時計の杜鵑(ほととぎす)が鳴きだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この辺(あたり)豊多摩郡(とよたまごおり)に属し近き頃まで杜鵑花(つつじ)の名所であったが...
永井荷風 「日和下駄」
......
野口雨情 「都会と田園」
...神代のむかしより蒸し重なりたる苔のうつくしう青み渡りしあはひ/\に何げなく咲きいでたる杜鵑花(つつじ)の麗はしさ狩野派にやあらん土佐画にやあらん...
正岡子規 「かけはしの記」
...杜鵑(ほととぎす)来り訳を聞き悲しみの余り眼を盲(つぶ)し商店に止まって哭き...
南方熊楠 「十二支考」
...をちかへりえぞ忍ばれぬ杜鵑ほの語らひし宿の垣根(かきね)にこの歌を言わせたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四月六日には蘭軒が杜鵑花(つつじ)を百々桜顛(とゞあうてん)の家に賞した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...杜鵑(とけん)亭(晶子)杜鵑(とけん)亭(レスタウラン・ド・クツクウ)は巴里(パリイ)にある一つの伊太利亜(イタリア)料理店である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...杜鵑(とけん)亭の食堂の一つの卓を自分等は選んで席に着いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...海の霧旅順の山にひろがれば虚空にありぬ白玉(はくぎよく)の塔霧しろく鶏冠山をかき消しぬ軍(いくさ)のけぶり匍ひし世のごと咽(むせ)びつつ杜鵑(とけん)昼啼きこだましぬ鶏冠山のくづれたる廊(らう)かなしみて鶏冠山を下(くだ)りきぬ勝つこともまた傷ましきかな荒き霧旅順の口の岩かどを真白く消して我船を吹く伊藤眞吉...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...胡藤花白昼聴鵑...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...我等の坐つた懸崖の眞下の森を啼いて渡る杜鵑(ほととぎす)の聲がをり/\聞えて來た...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...兎に角、筒鳥にせよ、郭公にせよ、杜鵑にせよ、その啼聲のおほよその口眞似も出來、文字にも書くことが出來るが、佛法僧だけは到底むつかしい...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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