...背後に近づく高城伍長の軍靴の裏金が岩角にふれてかつかつ鳴る音を聞きながら...
梅崎春生 「日の果て」
...正造は竹藪の騒々と鳴る音にも気づかぬ様子で立ちすくんでいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
... 40眠さませる大王の耳に神祕の聲は鳴る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...哀れな鈴の音が鳴ることもあった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...三つの時計が鳴ると上半身で起き上がった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時計の二時が鳴る...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹の簀の子が踏む度にぎしぎしと鳴る...
長塚節 「菠薐草」
...今夜は半鐘も鳴るまい...
夏目漱石 「虞美人草」
...夜のせいだろう」「御山が少し荒れておりますたい」「荒れると烈しく鳴るのかね」「ねえ...
夏目漱石 「二百十日」
...その鳴ると同時、おばアさんからは怨(うら)み抜かれて、そして今息を引き懸(か)けている嫁の寝ている天井の一方に当(あた)って、鼠ともつかず鼬(いたち)ともつかぬ物(もの)の化(け)の足音が響いた...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...砂利(じゃり)の上にチャリンと鳴ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...からからと鳴る小さい金庫の中から五円札を出して借してくれるのであつた...
林芙美子 「子供たち」
...雷が鳴るとせいせいしていゝ気持ちだが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...其處に來れば人生の小(さゝ)やかな流は皆白く碎ける水泡やどう/\と鳴る音や渦卷や奔流の只中に碎け散つてしまふのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それを断(き)り落す木鋏(きばさみ)の鳴る音が一日していた...
横光利一 「洋灯」
...うしろの卒伍から呶鳴る声すら沸(わ)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...豪気をもって鳴る官兵衛孝高の顔いろも...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳴るわ鳴るわ」「怒(いか)るわ怒るわ――鳴門の渦!」「洗えや鳴門――」「澆季(ぎょうき)の濁り世」ポーン! と三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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