...――と思ふと鳧(けり)が一羽...
芥川龍之介 「山鴫」
...商売道具を手あたり次第に質草にするのが鳧(けり)だつた...
有島武郎 「骨」
...鳧舞(けりまひ)原野を過ぎ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...二三言で鳧がついてしまった...
豊島与志雄 「叔父」
...結局実際には出来ないような設計になっていたので鳧(けり)は付いたのであるが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...一時間ばかりしてまた電話が来て「今のはデマだったそうだから」という話で鳧(けり)がついた...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...寒き雪空に赴(おもむ)く鳧雁(ふがん)の類(るい)である...
夏目漱石 「野分」
...絶望した十人ばかりの兵隊がみずからの運命に鳧(けり)をつけるために筏の破壊を企てた...
久生十蘭 「ノア」
...これでその話にも鳧(けり)がついてしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...若者はそれなり鳧をつけてしまふのが業腹(ごふはら)だつたと見えて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...何もかも鳧をつけてしまはにやなんねえだよ!」パラースカは家の閾を跨ぐがはやいか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「トいう訳でツイそれなり鳧(けり)にしてしまいましたがネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何ういふ鳧(けり)をつけるかと思つて余は...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...「帰程忽及大猪水、水阻始通灘猶駛、渉夫出没如鳧、須臾出険免万死」の初四句は、当時渉河(せふか)の光景を写し出して、広重の図巻を展(の)ぶるが如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分自身が精神科学の幽霊になったんじゃ鳧(けり)のつけようがないからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悠々(いう/\)たる鳧鴨(ふわう)の群を驚(おどろ)かす...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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