...それよりはソンナ空想を燃やして儘(まま)にならない鬱憤を晴らしていたのだろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...鬱状態が歴然とあらわれているようだとのことでした...
梅崎春生 「凡人凡語」
...「何だつて皆鬱(ふさ)いだ顔をしてるんだな...
薄田泣菫 「茶話」
...わたし鬱金香が大嫌いさ...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...鶴彬の作品鬱勃とダイナマイトがもつ使用(もはまの誤植...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...」そして私は陰鬱なさびしい絶望的な気持で椅子に身をおとした...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...梅雨のような陰鬱な雨だった...
豊島与志雄 「反抗」
...その香馥郁(ふくいく)としてその色蓊鬱(おううつ)たり...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...時折の芝居見物に鬱散(うっさん)する身となっていたかも知れない...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...無情な太陽が沈鬱な筏の上にかがやいていた...
久生十蘭 「ノア」
...そして私の目も心も陰鬱な建物――明りのとほらぬ小室ばかりの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...急に陰鬱らしく呟いで...
牧野信一 「毒気」
...この喜劇の先祖の像を務めてゐる憂鬱な若者だつた...
牧野信一 「山彦の街」
...それをきくと見る間に憂鬱な曇った眉と目とのあいだから...
室生犀星 「香爐を盗む」
...わたしは「憂鬱な気分に耽ることには多少の意図と同意と満足とがあるのだ」という意味にとる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白粉の鬱陶しい香(にお)いと捌口のない炭酸瓦斯(ガス)の匍匐(ほふく)...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...憂鬱な夜行列車のような響を立てているのが...
夢野久作 「眼を開く」
...むかしの生活の澱(よど)んだ憂鬱な下半白の眼は...
横光利一 「夜の靴」
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