...短い鬚(ひげ)の中に...
芥川龍之介 「羅生門」
...鼻の下にも頬にも鬚が少しもない...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...女中が襖を開けて鬚面の菊池君が初めて顏を出した時の態(さま)が目に浮ぶ...
石川啄木 「菊池君」
...頬鬚(ほゝひげ)を撫(な)でながら...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...燕尾服を着た仁丹の鬚のある太夫が...
太宰治 「逆行」
...しもぶくれの顔に口鬚をたらりと生やしたままで蔵から出て来た...
太宰治 「ロマネスク」
...蝸牛(かたつむり)の頭巾に小意気(こいき)な鬚のメフィストフェレスは...
谷譲次 「踊る地平線」
...恐ろしい黒い鎌鬚の生えた人である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...いづれ夕方は白鬚(しらひげ)あたりに着けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...払子(ほっす)のような白い長い顎鬚をはやした...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...楔形の顎鬚を生やしたのが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...パン、ユターピ、カライアーピ、バツカス、エラトー、ユレーニア等々と、山羊脚を真似、葡萄の房をかむり、狐頭(ガラドウ)や犬頭(アヌビス)、星の倅、恋の使者、雲の精と、とりどりの扮装を擬した行列が、手に手に携へた羊角型の酒壺(ジーランド)を喇叭と鳴し喇叭呑みの乱痴気騒ぎに涌き立つて、バラルダの音に足並みそろへるおもむきは、恰も私達の天狗の太鼓隊につゞいて、おかめ、ひよつとこ、翁、鬚武者、狐、しほふき等々の唐松村の仮面劇連が辻々の振舞酒に烏頂天となつて、早くも神楽の振りごとの身振り面白く繰り込んで来る有様をそのまゝ髣髴とさせる概であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...二つの針が軍人の鬚のやうに威張つてゐます...
牧野信一 「眼醒時計の憤慨」
...それはその長い冠毛の鬚に基づいて名づけたものであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...無精鬚(ぶしょうひげ)を蓬々(ぼうぼう)と生した...
夢野久作 「巡査辞職」
...腮(あご)一面の無精鬚をゴリゴリと撫でまわして腕時計をチョット覗いたが...
夢野久作 「二重心臓」
...鬚(ひげ)だらけの脱獄囚みたいな友吉おやじと...
夢野久作 「爆弾太平記」
...虎鬚(とらひげ)さかさまに立ち...
吉川英治 「三国志」
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