...下駄は翻筋斗(もんどり)を打つて三尺許り彼方(むかう)に転んだ...
石川啄木 「病院の窓」
...あれを遠藤君が見せて貰ひたいと云ふのだが――」「あれか? あれは駄目ぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それから「現代の青年に告ぐ」という文章中には大に青年を奮発させる事を書くのだから「カラ駄目」じゃちと矛盾してしまいます...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「千駄木町の下宿屋にいるんだ」「下宿屋に? いいわねえ」クララはそんなふうに言って...
高見順 「いやな感じ」
...女に惚(ほ)れられようとしたら、顔でも駄目だ、金でも駄目だ、気持だよ、心だよ...
太宰治 「親友交歓」
...みんな無駄だったのか...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...この全体の気分に応じたものを客観的に拈出(ねんしゅつ)しようとするととうてい駄目であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...平次は鼻緒(はなを)の切れ相な下駄を引摺つて行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水下駄を突つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たとえ紙一枚でも無駄になさらぬ節倹なお心がけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...イズムの中(うち)に彷徨(うろつ)いてる間(うち)や未だ駄目だね...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...下駄をつっかけて来ては側(そば)でおしゃべりをしていた...
水上滝太郎 「果樹」
...)二人はわらじを解(と)いてそれからほこりでいっぱいになった巻脚絆(まきぎゃはん)をたたいて巻き俄(にわ)かに痛(いた)む膝(ひざ)をまげるようにして下駄をもって泉に行った...
宮沢賢治 「泉ある家」
...しかしこれも駄目でがしょう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...「ああ書いちゃ駄目だよ」など...
柳田国男 「故郷七十年」
...「もっといい鉛筆でなくちゃ駄目だ」鉛筆は折られながら言いました...
夢野久作 「鉛筆のシン」
...そして、大きく嘆息しながら、『駄目だ、武士道はもう元禄(げんろく)のものじゃない』と、地へ唾を吐いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そんなことなら野良犬で沢山じゃないか――」「いや駄目だ...
蘭郁二郎 「睡魔」
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