...これに馴れるには長い時間を要したが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...那奴(あいつ)はむかし馴染だったな...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...幼い時に無心に呼び馴(な)れてしまいましたので...
太宰治 「新ハムレット」
...「タイメイ」さんは彼独特の気軽な何だかからみつくような馴れ馴れしい調子で「やあ」と言って...
田畑修一郎 「石ころ路」
...どんなことをしても知らない人には馴ずかないし...
豊島与志雄 「自由人」
...遊び時間にもまだお馴染がないためひとりぼんやりしてるのでなんとか言葉をかけてやりたいのをみんなにからかはれるのがつらさに黙つてゐれば...
中勘助 「銀の匙」
...針仕事(はりしごと)も煮炊(にたき)もよくは出来(でき)ない道子(みちこ)は手馴(てな)れない家庭(かてい)の雑用(ざつよう)に追(お)はれる...
永井壮吉 「吾妻橋」
...物馴れた敏捷な聞手は早くも気勢を洞察して...
永井荷風 「伝通院」
...物馴れた平次も少し扱ひ兼ねた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馴れそめというものは王様が見初めたというんでも何でもない...
久生十蘭 「魔都」
...まだ東京馴れないので...
正宗白鳥 「假面」
...嗅ぎ馴れた香だが...
水野葉舟 「香油」
...夜なんぞおっかねえ事あ無えかなあ?金吾 馴れてやすからね...
三好十郎 「樹氷」
...こんな役に馴(な)れた惟光(これみつ)を使いにやった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ネチヤでは自分達が先に行つて泊つて居る父の馴染(なじみ)のホテルへ来る様にと言つたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...多くは日ごろ正季の手に馴れている若い将士を配し...
吉川英治 「私本太平記」
...これでは、いくらお迎えに参っても、分るはずはございませぬ」「いや、西洞院(にしのとういん)から東の大路(おおじ)は、なにやら、六波羅に異変があって、往来を止めてあるとのことで……」と、送ってきた従者が答えると、性善坊は、不審な顔をして、「はて、あの大路は、つい先ほども幾たびとなく、師の房を探すために往還(ゆきかえ)りしたが、なにも、さような気配はなかった」「でも、明らかに、役人が辻に立っていて、そう申すので、やむなく、並木からこの畷(なわて)へ出てきたが、馴れぬ道とて、いっこう分らず、困(こう)じ果てていたところ、お弟子衆が見えられて、ほっといたした」「ご苦労でござった」と、覚明も共に、礼を述べて、「これから先は、吾々両名でお供して帰院いたすほどに、どうぞ、お引取りねがいたい」「では、牛車(くるま)はそのまま召されて」「明日、ご返上申します」「いや、雑色(ぞうしき)をつかわして、戴きに参らせる、それでは、お気をつけて」送ってきた鎌倉者の侍たちは、牛飼も連れて、そこから戻ってしまった...
吉川英治 「親鸞」
...これくらいな道」牧場の妻は当然山馴れてもいる...
吉川英治 「源頼朝」
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