...吾にもあらず心のときめきを禁じ得なくてかをる香をよそふるよりは時鳥きかばや同じ聲やしたるととの御返り言を申上げたのが御縁で...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...十六夜薔薇(いざよひうばら)香(か)ににほふ...
薄田淳介 「白羊宮」
...わたしがロング・ウォーフからレーク・チャムプレーまでの道のりにわたってその香(にお)いをまきちらす貨物を嗅ぐとき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そのひとと夏の夜に線香花火を焚いたときそのひとの膝のすこし上に小さな傷痕を見つけたと語つた...
立原道造 「夜に就て」
...香を鼎(こうろ)に焚(た)いて再拝した...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...香ばしい匂ひのする茶...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...多年の教養と古い文明との香を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...線香を立てては湿っぽい顔をして来るだけ」「…………」「一人の身体が動くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香木の研究を始めてゐるンですがね...
林芙美子 「浮雲」
...縁類(ゑんるい)廣(ひろ)ければとり/″\に香水(かうすい)...
一葉女史 「ゆく雲」
...台所で香火を供えて願えば...
南方熊楠 「十二支考」
...ここに居る間だけでも香川に...
三好十郎 「樹氷」
...妻君は留守番をさせられるのみか家にいて香物(こうのもの)でお茶漬(ちゃづけ)だ...
村井弦斎 「食道楽」
...その壺へ諸所でできた中のすぐれた薫香を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内部がしんみりと何かの香料にでもつつまれているようで...
室生犀星 「幻影の都市」
...ついで殉死者十九人の位牌に焼香する...
森鴎外 「阿部一族」
...客たちの焼香がすっかり済み...
山本周五郎 「山彦乙女」
...伊香保かどこかで...
吉川英治 「随筆 新平家」
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